FX取引のツール「トライオートFX」に興味があるんだけど、どんな仕組みなの?
トライオートFXを利用するメリットやデメリットは?
FX初心者でも分かるようにトライオートFXの始め方を教えてよ!
ということで「トライオートFXの始め方」について、あれこれ解説していきます。
今回この記事は、
- トライオートFXのことを詳しく知りたい!
- FXの自動売買システムに興味がある!
- 副業でFXを運用していきたい!
こんな方々の疑問を解消できるものとなっています。
トライオートFXの概要

まずはトライオートFXの概要から解説します。
トライオートFXの基本情報
基本情報は下表のとおりです。
プログラム名 | トライオートFX |
---|---|
運営業者 | インヴァスト証券株式会社 |
取引方法 | 自動売買(リピート系) |
通貨ペア | 17ペア(2020年5月現在) |
取引単位 | 1,000通貨(南アランドは1万通貨) |
取引手数料 | 1,000通貨あたり片道20円(取引数量が1万通貨未満のとき) |
レバレッジ | 25倍 |
スプレッド | 原則0.3銭(USD/JPY) |
対応OS | windows / macOS / iOS / Android |
トライオートFXは「リピート系FX自動売買システム」
トライオートFXはインヴァスト証券が運営する「FX自動売買システム」です。
FXの取引方法は大きく「裁量トレード」「自動売買」の2つに分類できます。
両者の特徴はこのとおり。
裁量トレード |
|
---|---|
自動売買 |
|
さらに、自動売買の中にも取引方法はいくつかあり、トライオートFXは「リピート系FX」に分類されます。
「買」や「売」、決済価格、売買する値幅などをあらかじめ設定し、その条件での売買を繰り返すシステム。

FXの自動売買とは、設定した条件でFX取引を自動で行う仕組みです。
自動で儲かる仕組みではありませんので正しく理解しておきましょう。
注文方式には「セレクト」と「ビルダー」がある
トライオートFXには2種類の注文方法、
- セレクト
- ビルダー
があります。

それぞれ注文方法は、
セレクト | 売買設定されたプログラムを選択する |
---|---|
ビルダー | 自分自身で自動売買の設定をする |
という感じです。
以上よりトライオートFXの概要をまとめると、
- トライオートFXはリピート系のFX自動売買システム
- 自動売買プログラムは、用意されたものから選ぶこともできるし、自分で設定することもできる
こんな具合です。
それぞれ注文方法の仕組みを次章で解説します。
トライオートFXの自動売買の仕組み

トライオートFXの自動売買は「自動売買セレクト」という名称です。
自動売買セレクトに用意されている、
- セレクト
- ビルダー
この2つの注文方法の仕組みを解説していきます。
注文方法【セレクト】の仕組み
自動売買セレクトの「セレクト」は、自動売買プログラムを選択する注文方法です。
- コアレンジャー
- ハーフ
- スワッパー
- 認定ビルダー
- マルチ戦略
上記5項目の注文タイプ別にそれぞれ自動売買モデルが用意されています。

それぞれの注文タイプがどんなものかを解説します。
コアレンジャー
対象となる通貨ペアの過去の値動きを元に、
- コアレンジ:レートが頻繁に値動きした価格帯
- サブレンジ:コアレンジから大きく外れた後、再びコアレンジに戻った価格帯
という2種類のレンジを設定しています。
コアレンジでは積極的に売買を行うため、数多くのFX取引を両建てで仕掛けます。
新規注文で「買」と「売」を同時に発注すること。
サブレンジでは、コアレンジへのリターンによる大きな利益を狙うため、保有ポジションは少なめです。
そのため、余計な証拠金を抑えることができる仕組みです。
FX取引で必要となる資金のこと。
取引金額よりも少ない金額を証拠金に、FXでは取引ができる。
詳しくはこちら。


ハーフ
ハーフはレンジ相場を中央値で分割し、
- 下半分で「買」
- 上半分で「売」
を仕掛けるモデルです。
レートが中央値から外れるほど多くのポジションを取得し、中央値に戻ってくるとすべて決済されるという考え方ですね。
注文するレンジを「買」と「売」で半分にしているため、すべてをどちらか一方で注文するよりも、全ポジション保有時の証拠金を半分に抑えることができます。

スワッパー
スワッパーは下落していく相場の中でも、スワップポイントを獲得しつつ、含み益が出ているときには利確していく仕組み。
トルコリラのような高金利通貨向けの自動売買モデルです。

認定ビルダー
「認定ビルダー」は、インヴァスト証券公認の認定ビルダーさんが考案した自動売買の設定を運用できる仕組みです。
認定ビルダーさんによって、通貨ペアや必要資金など様々な種類のモデルがあります。
設定の考え方や手法は、それぞれ認定ビルダーさんのブログで確認することができますよ。
マルチ戦略
マルチ戦略は、ひとつの通貨ペアではなく、複数通貨ペアを組み合わせた自動売買モデルです。
取扱数は少なく、2020年5月現在で3つのモデルがあります。
注文方法【ビルダー】の仕組み
自動売買セレクトの「ビルダー」は、自動売買プログラムを自分で設定する注文方法です。
「セレクト」はあらかじめ用意されているものを選ぶだけですが、「ビルダー」では、
- 通貨ペア
- 「買」か「売」か
- レンジ幅
- 本数
- 数量
- スタート価格
- OCOの有無
- 利確幅
- 損切り
- フォロー値
- カウンター値
- カウンター固定の有無
といった項目をひとつずつ設定する必要があります。
注文するまでの手数も多くなり、FXの知識や経験もそれなりに必要になります。
- セレクトに納得できる自動売買モデルがない
- 思い通りにカスタマイズしたオリジナルモデルを注文したい
こう思えるようになったら、ビルダーでの注文もアリですね。
トライオートFXのメリット

トライオートFXにはこんなメリットがあります。
注文画面に付きっきりにならなくて良い
これはトライオートFXに限らず、FX自動売買システム全般に言えることですね。
いちどトライオートFXで自動売買を発注してしまえば、あとはルールに従って売買を繰り返すのみ。
仕事している間や寝ている間でも、システムは24時間自動で動いてくれます。
相場の知識が不要
デイトレードやスキャルピングなど、裁量トレードでは、
と予測を立てて、「売」や「買」の注文を仕掛けていきます。
相場の知識や経験値がないと、ただのギャンブルになってしまいますからね。
一方で、トライオートFXは用意されたモデルを選んで注文するだけ(セレクトでの注文のとき)。
細かい知識がなくても注文でき、あとは相場が動きさえすれば自動で売買が行われます。
発注した注文が利確されず、含み損を抱えたしても、
という考え方で運用していく感じですね。
いま保有している通貨を決済した時に発生する損失のこと。「評価損」とも言う。
僅かな値動きでも利益を出せる
裁量トレードで、60銭値上がりしたら利確するIFD注文を発注したとします。
これは新規注文の約定から60銭値上がりしない限りは決済されません。

では、60銭を「15銭ごとに売買する」設定をしたトライオートFXを運用してみると?

15銭の値動きで決済されるので、60銭値上がりしなくても利益が発生していきますね。
トータルの値幅は同じ60銭でも、注文を細かく刻んでいるトライオートFXが有利な展開となりました。
裁量トレードでは15銭ごとの連続した売買は管理が難しく、FX自動売買の強みとも言えます。
スマホアプリに対応している
トライオートFXはスマホアプリにも対応しています。

パソコン画面を常に確認できない方でも、外出先や勤務先からトライオートFXの取引状況を確認できます。
- 新規の自動売買モデルを発注
- 現在運用している自動売買モデルを停止
これらもスマホから操作できますよ。
トライオートFXのデメリット

トライオートFXにはメリットだけではなく、デメリットもあります。
取引手数料がかかる
トライオートFXでの自動売買には取引手数料がかかります。
そのほかFX自動売買システムには手数料無料のプログラムあるので、これは大きなデメリットになります。
取引手数料が以下のとおり。

表の片道20円とは、
- 新規注文で20円
- 決済注文で20円
の合計40円の手数料が発生するということです。
実際の取引で手数料がかかる仕組みはこんな感じ。
- 100.200円で新規注文 → 約定するのは100.180円(20円不利になる価格)
- 100.400円の決済注文 → 約定するのは100.420円(20円不利になる価格)
- 利益は200円:本来なら240円のところをトータル40円損している
手数料のかからないFX自動売買システムには「トラリピ」や「ループイフダン」といったものがあります。
「どうしても手数料がかかるのは嫌だ!」という方は、これらの利用も検討してみてください。


含み損を抱えやすい
FX自動売買は含み損を許容しながら、わずかな含み益ですぐに決済という仕組みです。
いま保有している通貨を決済した時に発生する利益のこと。「評価益」とも言う。
なので保有している各ポジションはほとんど含み損を抱えていることになるでしょう。

「大きな含み損に耐え続けても、ちょっとした利益しか手に入らない」のはあまり合理的ではないようにも感じますね。

ロスカットのリスク
含み損が出ていても、相場が回復さえすれば含み益となって決済されます。
これならまだOK。
ただ、相場が回復する保証なんてどこにもないので、そのまま下落していくこともあります。
その場合は含み損がどんどん拡大していきますね。

最悪の場合はロスカットになるリスクも出てくるので、
- 口座資金を追加で入金する
- 保有ポジションをいくつか決済して減らす
などの対応が必要です。
ですが、いちばん重要なのは「相場が悪くなる最悪のパターンを想定し、トライオートFXの自動売買モデルを設定」すること。
発注する前には、
- 最大ポジションを保有しているときの、証拠金の合計
- ロスカットになるレート
をきちんと試算しておきましょう。
https://kizarukun.com/fx-fund
デモトレードができない
FX自動売買システムの中には「デモトレード」といった、バーチャル取引を実際と同じ取引環境で試せるものもあります。
システムの仕組みは体験しながら覚えて行くのが一番ですからね。
しかし残念ながら、トライオートFXにはデモトレードは実装されていません。
「運用前にしっかり理解する」「運用しながら覚えていく」しかないですね。
デモトレードが実装されているFX自動売買には「ループイフダン」があります。
「FX自動売買が初めてで不安!」な方はループイフダンのデモトレードを実践するのがおすすめ。
トライオートFXと売買の仕組みは異なりますが、FX自動売買システムとはどんなものかを理解するのには最適です。
https://kizarukun.com/loopifdone-start
トライオートFXの始め方

それではトライオートFXを始めていきましょう!
インヴァスト証券の口座開設
トライオートFXを開始するにはインヴァスト証券の口座開設が必要です。
インヴァスト証券の口座開設は、
- 申込み情報の入力
- 必要書類の提出
- インヴァスト証券による審査&口座開設完了
という流れになります。
必要書類では
- マイナンバー確認書類
- 本人確認書類
を提出するので、お手元に用意していればスムーズに手続き完了できますよ。
必要書類の提出はウェブ上からのアップロードが可能です。
現時点で揃っていなくても後から提出できるので、先行して手続き開始してもOK。
口座開設の流れはこちらで詳しく説明しています。
https://kizarukun.com/invast-account
上の記事を参考にしながら、進めていただければ幸いです。
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トライオートFXの注文方法
口座開設ができたら、あとは注文設定をして発注するのみですね。
トライオートFXの注文設定や手順・方法はこちらの記事で紹介しています。
https://kizarukun.com/triauto-order
トライオートFXの始め方|まとめ
以上、トライオートFXの始め方についての解説でした。
ポイントをまとめると、
- トライオートFXはインヴァスト証券の運営する「リピート系のFX自動売買システム」
- 注文方法にはあらかじめ用意された自動売買モデルを選ぶ「セレクト」と、自分で自動売買モデルを作成する「ビルダー」がある
- 取引画面を監視し続けなくて良いので、副業FXにおすすめ
- 含み損を抱えやすい仕組みのため、ロスカットさせない資金管理が重要
って感じです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上ですっ!