トラリピはどういう仕組みで、どんなメリットやデメリットがあるの?
口座開設や注文方法は?
というわけでトラリピについてあれこれ解説していきます。
こんな方でもトラリピがどんなものかを理解できますよ。
トラリピとは「リピート系FX自動売買ツール」

「トラリピ」とは株式会社マネースクエアが運営するFX自動売買ツールです。
FXの取引方法は大きく「裁量トレード」「自動売買」2つに分類でき、
裁量トレード |
|
---|---|
自動売買 |
|
こんな特徴を両者は持っています。
で、先ほどのとおり、トラリピは自動売買に属する感じです。
さらに自動売買にも、そのスタイルからいくつかの種類に分類できます。
トラリピが分類されるのは「リピート系FX」です。
「買」や「売」、決済価格、売買する値幅などをあらかじめ設定し、その条件で売買を繰り返すシステム。

FXの自動売買とは、FX取引を自動で行ってくれる仕組みです。
自動で儲かる仕組みではありませんので正しく理解しておきましょう。
トラリピの仕組みは「トラップリピートイフダン」

トラリピの仕組みについて、まずはこちらマネースクエアの公式動画をご覧ください。
トラリピの仕組みは理解できましたか?
トラリピの正式名称は「トラップリピートイフダン」と言います。
これを分解してトラリピは、
- イフダン(IFD)注文を
- リピートさせる仕組みを
- 何本も設定する(トラップを仕掛ける)
こんな注文方法になります。
それぞれ見ていきましょう。
トラリピの構成要素その1【イフダン】
イフダン注文とはFXの注文方法のひとつで、IFD(アイ・エフ・ディー)注文とも呼ばれます。
この注文方法を使うと「新規注文と、その注文が約定した時の決済注文」を同時に発注することができます。

これで注文画面に付きっきりじゃなくても、新規注文から決済までが自動で完結しますね。
FXの注文方法が気になる方はこちらの記事もご覧ください。

トラリピの構成要素その2【リピート】
イフダン注文はいちど実行されたらそこで終了します。
再び設定価格にレートが動いても注文は発動しません。

上のように同じレートを行き来した時には、利益を取り損ねますね。
トラリピのイフダン注文はリピート機能が搭載された「リピートイフダン」という仕組みです。
下のように、イフダン注文が決済されたら、再び同じ設定のイフダン注文が発注されます。

これにより、トラリピを運用している限りイフダン注文が繰り返されます。
トラリピの構成要素その3【トラップ】
リピートイフダンで延々と利益が発生する仕組みが出来上がりましたね。
ここで設定したリピートイフダンをひとつの罠(トラップ)として、為替相場の中で何個もトラップを仕掛けます。
トラップの数が多いほど、発生する利益も増える仕組みです。

以上が「トラップリピートイフダン = トラリピ」の仕組みになります。
トラリピのメリット・デメリット
トラリピにはどんなメリットやデメリットがあるのか。
始める前にきちんと理解しておきたいですね。
トラリピのメリット

ほぼ放ったらかしでOK(完全放置はダメ)
FX自動売買ツール一番のメリットですね。
運用を開始すれば、
- プランどおりの売買ができているか?
- 資金管理は健全か?
といったチェックは必要ですが、基本は放置でOK。
気になったポイントは随時設定を変更しながら運用できるので、注文画面に付きっきりにならなくても大丈夫ですよ。
為替レートの予測不要
トラリピではトラップを仕掛ける範囲(レンジ)を決めて注文を発注します。
下の図では「105円 〜 115円のレンジ」ということです。

そのほかにも細かい設定はありますが、基本は為替レートがレンジ内で動いている限りは利益を出してくれます。
なので「この後レートがどう動くのか」といった予測をする必要がありません。
裁量トレードではレートの動きを予測した売買ですが、
トラリピのデメリット

含み損を抱えやすい
「買」からスタートするトラリピを想定してみます。
仕掛けたレンジ内で為替レートが下落していくと、「買」のポジションを次々と取得しますね。
これは、いつか上昇したときに利益を得るためのトラップですが、現状すべてが含み損です。
いま保有している通貨を決済した時に発生する損失のこと。「評価損」とも言う。

このとき保有ポジションはこんな感じ。

この後、レートがレンジ下限を抜けて下落し始めたとします。
すると利益が出ないことはもちろん、含み損も拡大していきます。

口座資金によっては、最悪ロスカットのリスクも出てくるので要注意ですよ。
というわけで、トラリピの運用前には試算やリスク管理がかなり大事になってきます。
なおトラリピでは注文する前に、運用モデルの試算ができます。


必要資金の合計や、ロスカットになる金額は入念に試算しておきたいところですね。
ロスカット等、FXの資金管理についてはこちらを参考にしていただければと思います。

トレンド相場には不向き
為替相場は、
- トレンド相場:上昇か下落の、一方の向きにレートが進行していく相場
- レンジ相場:一定の範囲を行ったり来たりする相場
という2つの相場を形成します。
レンジ相場はトラリピに向いている一方、トレンド相場ではトラリピに不向きです。

さらに、レンジを抜けてしまうと売買すらされなくなり、トラリピ自体が全く無意味な注文となってしまいます。
こうなったら、
- トラップを仕掛けたレンジに戻るのを待つ
- トラリピモデル自体を組み直す
というような判断が必要ですね。
トラリピの始め方

仕組みやメリット・デメリットが理解できたところで、トラリピを始めましょう。
マネースクエアの口座開設
トラリピを始めるためには、マネースクエアの口座開設が必要です。
口座開設には、
- マイナンバー書類(マイナンバーカード・通知カード・マイナンバー記載の住民票のいずれか)
- 本人確認書類
以上2点が必要になるので準備しておきましょう。
また申込み手続き中に、マネースクエアの口座から出金するときの金融機関も設定します。
- 出金先の金融機関名
- 支店名
- 口座番号
こちらの情報もお手元にあれば、スムーズに口座開設できますよ。
下のボタンより、口座開設の申込みページに進めます。
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申込みの流れはこちらで詳しくまとめました。

参考にしながら口座開設を進めていただければと思います。
トラリピの注文の出し方、設定方法
口座開設ができたら、トラリピを注文してみましょう。
注文を発注すればほぼ放置でOKですが、逆に注文を出すまでの設定が少し面倒です。
トラリピの注文設定では、
- 通貨ペア
- 売買
- レンジ
- 注文金額
- トラップ本数
- 利益金額
- 決済トレール
- ストップロス
以上の項目をすべて設定しなければなりません。

というわけで「トラリピを初めて注文する!」という方に向けて、注文設定やおすすめの注文方法をこちらで紹介しています。

トラリピの始め方|まとめ
以上、トラリピを始めたい方に向けて、仕組みやメリット・デメリット等あれこれの紹介でした。
ポイントをまとめると、
- トラリピは「リピート系FX」に属する「FX自動売買ツール」
- 売買は「リピートイフダン注文」をレンジ内で何個も仕掛ける仕組み
- トレンド相場よりもレンジ相場で強みを発揮する
- 常に含み損を抱えた運用となり、ロスカットなど資金管理が重要
って感じです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上です!
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