FX取引のツール「ループイフダン」に興味があるんだけど、どんな仕組みなの?
ループイフダンを利用するメリットやデメリットは?
FX初心者でも分かるようにループイフダンの始め方を教えてよ!
ということで「ループイフダンの始め方」について、あれこれ解説していきます。
今回この記事は、
- ループイフダンのことを詳しく知りたい!
- FXの自動売買システムに興味がある!
- 副業でFXを運用していきたい!
こんな方々の疑問を解消できるものとなっています。
ループイフダンの概要
まずはループイフダンの概要から解説します。
基本情報は下表のとおりです。
プログラム名 | ループイフダン |
---|---|
運営業者 | 株式会社アイネット証券 |
取引方法 | 自動売買(リピート系) |
通貨ペア | 20ペア |
取引単位 | 1,000通貨(メキシコペソ、南アランドは1万通貨) |
取引手数料 | 無料 |
レバレッジ | 25倍 |
スプレッド | 原則2銭(USD/JPY) |
対応OS | windows / macOS / iOS / Android |
ループイフダンは「リピート系FX自動売買システム」
ループイフダンはアイネット証券が運営する「FX自動売買システム」です。
FXの取引方法は大きく「裁量トレード」「自動売買」の2つに分類できます。
両者の特徴はこのとおり。
裁量トレード |
|
---|---|
自動売買 |
|
さらに、自動売買の中にも取引方法はいくつかあり、ループイフダンは「リピート系FX」に分類されます。
「買」や「売」、決済価格、売買する値幅などをあらかじめ設定し、その条件での売買を繰り返すシステム。

FXの自動売買とは、設定した条件でFX取引を自動で行う仕組みです。
自動で儲かる仕組みではありませんので正しく理解しておきましょう。
ひまわり証券の「ループ・イフダン」とは別物
ループイフダンと似た名称で、ひまわり証券が運営する「ループ・イフダン」というFX自動売買システムがあります。
「ループイフダン」と「ループ・イフダン」は基本的な仕組みは同じですが、細かいところで異なります。
この記事で紹介するのは「アイネット証券のループイフダン」です。
混同しないようにして下さいね。
ループイフダンの仕組み

ループイフダンのFX取引の仕組みを説明します。
取引の基本的な考え方
ループイフダンは名前の通り「イフダン注文(IFD注文)」を「ループ」させる仕組みです。
IFD(アイ・エフ・ディー)注文とは「新規注文を発注するとき、その注文が約定した後の決済注文も同時に発注する」注文方法。

ループイフダンを新規発注すると次のように売買が進みます。
①最初のポジション取得
まずはループイフダン発注時のレートで新規の成行注文が約定します。
成行注文とは売買価格を指定せずに、いま現在のレートで注文する方法。
「クイック注文」とも呼ばれる。

この成行注文は、約定後の決済注文まで予約したIFD注文になります。

上の図では「新規注文の約定価格から15銭の値上がりで利確」という感じですね。
さらにこのIFD注文は、値下がりした時の損切り設定も可能です。
その場合は決済注文がOCO注文になります。
OCO(オー・シー・オー)注文とは異なる2種類の注文を同時に発注する注文方法。
片方の注文が約定すると、もう一方の注文はキャンセルとなる。

ここでは、
- 新規の成行(クイック)注文
- 決済のOCO注文
を組み合わせたIFD注文なので、「クイックOCO注文」と呼ばれています。

②2つ目以降のポジション取得
このとき利確する価格で指定した15銭を「値幅」と呼びます。
ループイフダンでは、最初のポジション取得の価格から値幅分だけレートが動くと、さらにポジションを取得する仕組みです。
取得するポジションは、最初の注文と同様に「15銭の値上がりで決済するIFD注文」です。

2つ目以降の注文は、最初に保有したポジションの約定価格が基準となるので、
- 新規は指値注文
- 決済はOCO注文
のIFDO注文(IFD注文 + OCO注文)と呼ばれます。
指値注文とは「この価格になったら注文する」と売買価格をあらかじめ設定して注文する方法。

③決済後の注文予約
この後、レートが変動してひとつのポジションが決済されるとします。

すると、決済されたものと同じIFD注文が新たに予約されます。

このような流れでループイフダンは、一定の値幅でのIFD注文(イフダン)が繰り返される(ループ)という仕組みです。
ポジションひとつずつの利益は少ないですが、数多く売買して利益を積み上げていくというシステムですね。
相場が上がった時のループイフダン
相場が上がっていく中でのループイフダンは次のような振る舞いをします。

値幅が15銭だと、
- 保有しているポジションの決済が15銭
- 新規ポジションを約定させるのが15銭
という事になります。
「保有ポジションの決済」と「新規ポジションの保有」が同時に行われる感じですね。
相場が下がった時のループイフダン
相場が下がっていく中でのループイフダンは次のような振る舞いをします。

下がっていく相場では決済されないので、保有ポジションがどんどん増えていきます。
そしてポジション数が最大に達すると、その後は値幅分の下落でも新規ポジションは保有しません。
ループイフダンのメリット

ループイフダンには以下のようなメリットがあります。
注文画面に付きっきりにならなくて良い
これはループイフダンに限らず、FX自動売買システム全般に言えることですね。
いちどループイフダンを発注してしまえば、あとはルールに従って売買を繰り返すのみ。
仕事している間や寝ている間でも、システムは24時間自動で動いてくれます。
相場の知識が不要
デイトレードやスキャルピングなど、裁量トレードでは、
と予測を立てて、「売」や「買」の注文を仕掛けていきます。
相場の知識や経験値がないと、ただのギャンブルになってしまいますからね。
一方で、ループイフダンは「値幅」と「最大ポジション数」を設定して注文するだけ。
細かい知識がなくても注文できます。
発注したループイフダンが利確されず、含み損を抱えたしても、
という考え方で運用していく感じですね。
いま保有している通貨を決済した時に発生する損失のこと。「評価損」とも言う。
僅かな値動きでも利益を出せる
裁量トレードで、60銭値上がりしたら利確するIFD注文を発注したとします。
これは新規注文の約定から60銭値上がりしない限りは決済されません。

では、60銭を「値幅15銭」で刻んでループイフダンを発注してみると?

15銭の値動きで決済されるので、60銭値上がりしなくても利益が発生していきますね。
トータルの値幅は同じ60銭でも、注文を細かく刻んでいるループイフダンが有利な展開となりました。
スマホアプリに対応している
ループイフダンはスマホアプリにも対応しています。

パソコン画面を常に確認できない方でも、外出先や勤務先からループイフダンの取引状況を確認できます。
- 新規ループイフダンの発注
- 現在運用しているループイフダンの停止
これらもスマホから操作できますよ。
取引手数料が無料
ループイフダンの取引手数料は無料です。
口座開設も口座維持にも料金はかかりません。
実質発生するコストはスプレッドくらいですね。
同一時刻、同一通貨ペアでの「売値」と「買値」の差。
売値100円、買値101円のときスプレッドは
101 – 100 = 1円
となる。
このとき、「新規注文が約定した瞬間に1円の含み損が発生している状態」なので、スプレッドは狭い方が良い。
なおループイフダンのスプレッドは「米ドル/日本円」の通貨ペアで原則2銭。
FX会社全体で見ると安いとは言えませんが、FX自動売買システムの中では最安クラスです。
デモトレードで本番と同じ環境で特訓できる
こんな方のために、ループイフダンにはデモトレードがあります。
デモトレードの仕様は本番環境と全く同じ。
実際にループイフダンがどういう仕組みで売買されているのか、を理解するのに絶好のシチュエーションです。
ただ、デモトレードと本番環境の画面は本当に似ています。
デモで試していたつもりがリアルにトレードやっていた、ということのないようお気をつけください笑
本番環境のデモトレードのログイン画面は明確に別れています。

ループイフダンのデメリット

ループイフダンにはメリットがあればデメリットもあります。
細かいカスタマイズができない
ループイフダンの値幅は自分で設定するのではなく、用意されたものから選ぶことになります。
売買する価格帯「レンジ」を設定することもありません。
シンプルと言えばシンプルですが、
と感じる方もいるかと思います。
ループイフダンと同じく「リピート系のFX自動売買システム」として、マネースクエアの運営する「トラリピ」があります。
トラリピでは「値幅」や「レンジ」など細かい設定がカスタマイズ可能です。
ループイフダンが物足りないと感じたら、トラリピを試してみるのもおすすめですね。
トラリピについて、詳しくはこちらをご覧ください。

含み損を抱えやすい
ループイフダンは含み損を許容しながら、わずかな含み益ですぐに決済という仕組みです。
いま保有している通貨を決済した時に発生する利益のこと。「評価益」とも言う。
なので保有している各ポジションはほとんど含み損を抱えていることになるでしょう。

「大きな含み損に耐え続けても、ちょっとした利益しか手に入らない」のはあまり合理的ではないようにも感じますね。

ロスカットのリスク
含み損が出ていても、相場が回復さえすれば含み益となって決済されます。
これならまだOK。
ただ、相場が回復する保証なんてどこにもないので、そのまま下落していくこともあります。
その場合は含み損がどんどん拡大していきますね。

最悪の場合はロスカットになるリスクも出てくるので、
- 口座資金を追加で入金する
- 保有ポジションをいくつか決済して減らす
などの対応が必要です。
ですが、いちばん重要なのは「相場が悪くなる最悪のパターンを想定し、ループイフダンのモデルを設定」すること。
発注する前には、
- 最大ポジションを保有しているときの、証拠金の合計
- ロスカットになるレート
をきちんと試算しておきましょう。
https://kizarukun.com/fx-fund
ループイフダンの始め方

それではループイフダンを始めていきましょう!
アイネットの口座開設
ループイフダンを開始するにはアイネット証券の口座開設が必要です。
アイネット証券の口座開設は、
- 申込み事項の入力
- 必要書類の提出
- アイネット証券による審査&口座開設完了
という流れになります。
必要書類では
- マイナンバー確認書類
- 本人確認書類
を提出するので、お手元に用意していればスムーズに手続き完了できますよ。
必要書類の提出はウェブ上からのアップロードが可能です。
現時点で揃っていなくても後から提出できるので、先行して手続き開始してもOK。
口座開設の流れはこちらで詳しく説明しています。
https://kizarukun.com/inet-account
上の記事を参考にしながら、進めていただければ幸いです。
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ループイフダンの注文方法
口座開設ができたら、あとは注文設定をして発注するのみですね。
ループイフダンの注文設定や手順・方法はこちらの記事で紹介しています。
https://kizarukun.com/loopifdone-order
ループイフダンの始め方|まとめ
以上、ループイフダンの始め方についての解説でした。
ポイントをまとめると、
- ループイフダンはアイネット証券の運営する「リピート系のFX自動売買システム」
- ループイフダンの仕組みは、小さな利益を狙うイフダン注文を数多くループさせるもの
- 取引画面を監視し続けなくて良いので、副業FXにおすすめ
- 含み損を抱えやすい仕組みのため、ロスカットさせない資金管理が重要
って感じです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上ですっ!