- FX取引にはどんな注文方法があるの?
- 注文方法ごとにどんな特徴があるか教えてよ
- それぞれの注文方法はどんな人におすすめなの?
FXを始めたばかりの方は、注文方法について多くのお悩みがあるかと思います。
今回この記事では、
- FX取引で覚えておきたい7種の注文方法
- それぞれ注文方法の、使い所や特徴、おすすめポイントなど
といった「FX取引の注文方法」について、あれこれ解説していきます。
基本的にはこの7種さえ押さえていれば、FX取引の注文方法で困ることはなくなるはずですよ。
FX取引の注文方法|基本から応用までの7種
まずは、この記事で紹介するFX取引の注文方法は下のとおり。
- 成行(なりゆき)注文
- 指値(さしね)注文
- 逆指値(ぎゃくさしね)注文
- IFD(アイ・エフ・ディー)注文
- OCO(オー・シー・オー)注文
- IFO(アイ・エフ・オー)注文
- トレール注文
ざっくり分類するとこんな感じです。
基本の注文方法 |
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応用の注文方法 |
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それでは順番に見ていきましょう。
【成行注文】リアルタイムで売買する注文方法

成行注文とは、売買価格を設定せずに発注するシンプルな注文方法です。
設定価格がないため、成行注文で発注するとすぐに約定します。

発注から約定までが瞬時に成立する成行注文は、リアルタイムで為替レートを見ながらの取引に向いていますね。
というわけで成行注文は、
- いま現在の為替レートで直ちに新規注文を約定させたい
- いますぐ決済して利益を確定したい
- いますぐ決済して損失拡大を防ぎたい
このように、新規・決済注文で、とにかく今すぐに注文を約定させたい時に用いる注文方法です。
FX初心者の方は為替レートやチャート画面を見ながら、FX取引を勉強する機会も多くなるかと思います。
注文設定もシンプルなので、まずは成行注文から始めてみるのがおすすめですね。
成行注文について、詳しくはこちらの記事で紹介しています。

【指値注文】有利になる価格を指定する注文方法

指値注文とは「為替レートがこの価格になったら注文する」と売買価格をあらかじめ設定して発注する注文方法です。
指値注文は新規・決済どちらの注文でも可能で、今現在の為替レートより条件がよくなる価格を設定します。
つまり、
- 「買」の指値注文では今の為替レートより安い価格で発注する
- 「売」の指値注文では今の為替レートより高い価格で発注する
って感じです。

「今よりも良い条件」が設定価格になるので、「今すぐに約定させる成行注文」よりも多くの利益が狙えますね。
為替相場がある程度読めるようになってきたら、指値注文にチャレンジするのも良いかと思います。
と思うかもしれませんが、そうとは言えず、
どちらが優れているとうことはなく、状況によって適した注文方法があるという感じです。
指値注文についてはこちらの記事で詳しくまとめました。

あわせてご覧いただければと思います。
【逆指値注文】不利になる価格を指定する注文方法

逆指値注文とは、名前のとおり「指値注文の逆の設定をする注文方法」です。
指値注文では「今の為替レートよりも条件が良くなる価格」で発注しましたが、逆指値注文では「今の為替レートよりも条件が悪くなる価格」で発注します。
つまり指値注文の逆で、
- 「買」の逆指値注文では今の為替レートより高い価格で発注する
- 「売」の逆指値注文では今の為替レートより安い価格で発注する
って感じです。

ですがFX取引で、逆指値注文を用いる場面は割と多くあります。
逆指値注文の役立つ場面やメリット・デメリットなど、詳しくはこちらの記事でまとめました。

こちらも、あわせてご覧いただければと思います。
ここまでで紹介した「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」はFXの注文方法の中でも基本的なものです。
この3つをきちんと押さえていれば、これ以降の注文方法もすっと理解できるはず。
【IFD注文】新規・決済を同時に発注する注文方法

IFD注文とは「If done(イフダン)注文」を省略した名称です。
IFD注文では「新規注文と、その注文が約定した時の決済注文」を同時に発注します。

IFD注文が役立つとき
リアルタイムで為替レートを見続けることができず、指値注文や逆指値注文を利用したい方もいるかと思います。
そんな方々が不安なのは、新規注文が約定した後に想定される
- 含み益が最大になっていた時を見逃して、利益を取り損ねた
- 為替レートがどんどん悪くなり、大きな含み損を抱えてしまった
というような値動きだと思います。
いま保有している通貨を決済した時に発生する利益のこと。
いま保有している通貨を決済した時に発生する損失のこと。
こんなときでもIFD注文では、あらかじめ決済注文まで含めて発注できるので安心です。
IFD注文は、サラリーマンや主婦のお仕事をしながらFX取引をやりたい、という方のお悩みを解決してる注文方法ですね。
IFD注文は新規注文でのみ有効な注文方法です。
【OCO注文】2種類の注文を同時に発注する注文方法

OCOとは「One Cancels the Other」の略です。
では、OCO注文とはどういうものかと言うと、同時に2種類の注文を発注する注文方法です。
もっとも一般的なのは「指値と逆指値」を同時に発注するパターンですかね。

OCO注文が役立つとき
IFD注文と同様にリアルタイムで注文できない時には、
- 含み益がこの金額になったら利確の決済をしたい(指値注文)
- 含み損がこの金額になったら損切りの決済をしたい(逆指値注文)
というような、得するときと損するときの設定をカバーしたいものです。
そんなお悩みもOCO注文なら解決できますね。
なお、OCO注文では片方の注文が約定した場合には、もう片方の注文は自動でキャンセルされます。
ここでは「指値と逆指値」を例に紹介しましたが、「指値と指値」「逆指値と逆指値」の組み合わせもOCO注文では可能です。
また、OCO注文は新規注文と決済注文のどちらでも利用できます。
【IFO注文】IFDとOCOを組み合わせた注文方法

IFO注文はIFDOCO注文とも呼ばれ、IFD注文とOCO注文を同時に発注する注文方法です。
つまり、
- 新規注文が約定したら、それと同時に決済注文を発注する(IFD注文)
- その決済注文は「利確の指値注文」と「損切りの逆指値注文」の2種類を発注する(OCO注文)
こんな複雑な設定が、一度の注文でできちゃうのです。

IFO注文を発注すると、
- 新規注文を約定させる価格
- 約定した新規注文を利確する価格
- 約定した新規注文を損切りする価格
以上を全てコントロールできます。
ここまで管理できれば、常に注文画面に張り付けない方でも安心して注文できますね。
IFD注文と同じく、IFO注文も新規注文でのみ有効な注文方法です。
【トレール注文】値幅を設定をレートを追う注文方法

トレール注文は逆指値注文の応用的な注文方法です。
注文設定は、逆指値注文と同じように「今のレートより悪くなる条件」で発注します。
このとき逆指値注文は「価格」を設定しますが、トレール注文は「値幅」を設定します。

その後レートが悪くなり、発注した値幅の価格に到達したら決済注文が約定。
これは逆指値注文そのものですね。

反対にレートが良くなる方に動いたら、約定価格も値幅を維持するようにレートを追い続けます。

ここからレートが悪くなっても、いちど有利側に動いた約定価格は不利側に動くことはありません。
なので約定価格はどんどん良い条件になるよう更新され続け、レートが約定価格に触れたところで決済となります。

トレール注文の基本的な考え方はこんな感じですが、細かい設定方法やルールはFX会社によって異なります。
各社のルールをきちんと確認しておきましょう。
FX取引の注文方法|まとめ
以上、FX取引の注文方法でした。
ポイントをまとめると、
- 「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」は基本的な注文方法なので、まずはこれを理解しよう
- 「IFD注文」「OCO注文」「IFO注文」は常に注文画面を見れない人におすすめな注文方法
- 「トレール注文」は逆指値の約定価格を有利側に随時動かしてくれる注文方法
って感じです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
以上ですっ!