FXのトレール注文とはどんな注文方法なの?
どういう仕組みで、どんな時にメリットがある?
デメリットもあるのなら教えて!
というわけで「FXのトレール注文とは?」について解説します。
今回この記事は、
- トレール注文のことを詳しく知りたい
- FXの注文方法をいまいち理解していない
といった方の疑問を解消するものとなっています。
トレール注文以外の注文方法はこちらをご覧ください。

FXのトレール注文とは逆指値注文の一種

トレール注文とは逆指値注文の一種です。
今よりも条件が悪くなる価格を指定する注文方法。
詳しくはこちら。

通常の逆指値注文は、設定価格にレートが到達しない限りは約定しませんよね。

ですがトレール注文では、レートの値動きに従って、決済価格も変動していきます。

トレール注文の詳しい仕組みを見ていきましょう。
トレール注文の仕組み
トレール注文とはこんな仕組みです。
例えば、損切りで逆指値注文を発注している状況を考えてみます。

このとき、設定価格までレートが下落したときには、損切りが成立します。

逆にレートが上昇したときには、損切りは不要になりましたね。

ですが、ここで損切り設定がそのままだと、レートが下落したら結局は損切りの価格で約定してしまいますよね。

トレール注文ではこんなことにならないように、レートが上昇したら決済価格も値動きと同じように上昇してくれます。

レートが上昇するときのトレール注文
トレール注文の決済価格は、基本的には「値幅」を基準とします。
値幅とは、101円のときに100円のトレール注文を発注した場合は、
101円 – 100円 = 1円
と、この差額の1円を値幅と言います。

レートが上昇した時には、この1円の値幅を守りながら、決済価格が上昇していきます。

レートが下落するときのトレール注文
レートが下落したときには、トレール注文の決済価格は変動しません。
なので先ほどの例では、最高値から1円以上の下落をしたときに約定されるという感じ。

これがトレール注文の仕組みです。
トレール注文のメリット

トレール注文を発注しておくと、相場の値動きを頻繁に確認する必要がなくなります。
なぜなら、決済価格が自動的に更新されるからです。
これを手動で行うと、
- 損切りの逆指値注文を発注
- レートが上昇したので利確の逆指値注文に変更
- レートがさらに上昇したので利確の設定価格を更新
- レートがさらに上昇したので利確の設定価格を更新
- レートがさらに上昇したので・・・
この作業を繰り返していくことになります。
相場の動きを常に確認できて、注文画面に付きっきりになれるのならこの手法でもOK。
ですが、会社勤めの方や副業でFXをやりたい方には、難しいですよね。
仕事をしている間も寝ている間も24時間稼働してくれるトレール注文は、副業FXを運用したい方にも心強い注文方法ですね。
トレール注文のデメリット

値幅1円のトレール注文を発注したとき、損切りにかからずレートが上昇したとします。
このとき、トレール注文は利確の逆指値注文となりますね。

ですが、この注文は逆指値注文。
決済されるのは、最大上昇していたときから少し下落したところです。
最大限の利益から値幅分だけ取り損ねることになりますね。

これはトレール注文というよりも、逆指値注文のデメリットとも言えます。
OCO注文とは、2種類の注文を同時に発注できる注文方法です。
OCO注文を使うと、
- 損切りの逆指値注文
- 利確の指値注文
を同時に注文できますよ。
OCO注文の詳しくはこちらをご覧ください。

FXのトレール注文とは?|まとめ
以上、「FXのトレール注文とは?」についての解説でした。
ポイントをまとめると、
- トレール注文は逆指値注文の1種で、利益が多くなるようにに設定価格が変動するもの
- 設定価格はレートの動きに自動で追尾するので、頻繁に取引状況を為替レートやチャートを見れない人にもおすすめ
- 利確になる場合は指値注文をしたいのなら、トレール注文ではなくOCO注文がおすすめ
って感じです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上ですっ!