FXのOCO注文とはどんな注文方法なの?
どういう仕組みで、どんな時にメリットがある?
デメリットもあるのなら教えて!
というわけで「FXのOCO注文とは?」について解説します。
今回この記事は、
- OCO注文のことを詳しく知りたい
- FXの注文方法をいまいち理解していない
といった方の疑問を解消するものとなっています。
OCO注文以外の注文方法はこちらをご覧ください。

OCO注文とは2種類の注文を発注する仕組み

FXのOCO注文とは「異なる2種類の注文を同時に発注する」注文方法です。
例えば、FX取引でポジションを保有していて、
- レートが不利になったら損切りしたい
- レートが有利になったら利確で決済したい
こんなときに、2種類の注文を発注できるOCO注文は役立ちますね。

なお、OCO注文でどちらかの注文が約定したときには、もう片方の注文は自動でキャンセルされます。
キャンセル手続きする必要はありませんよ。
OCO注文の使い方

OCO注文の使い方としては先述の、
- レートが不利になった場合の損切り
- レートが有利になった場合の利確
といった、決済注文での利用がもっともメジャーな使い道でしょう。
そのほかにもこんな使い方もあります。
レンジ相場での「指値」と「指値」
OCO注文は決済注文だけでなく、新規注文でも利用できます。
例えば、ある通貨ペアがレンジ相場を形成しているとき、チャートはこんな感じになっています。

ある価格帯の中で上がったり下がったりを繰り返す相場。
レンジの中では自由に動いていますが、レンジの上限と下限で必ず反発していますね。

この後も同じような値動きが続くことが予測できるので、
- レンジ上限に「売」の指値注文
- レンジ下限に「買」の指値注文
という2種類の注文を組み合わせたOCO注文を仕掛けておきます。
今よりも条件が良くなる価格を指定する注文方法。
詳しくはこちら。

どちら側に相場が動いても、レンジの淵で新規注文を約定させて、最大限の利益を狙う手法ですね。

レンジ相場を抜ける時の「逆指値」と「逆指値」
前節のOCO注文のさらに応用編です。
相場がレンジの上限か下限、どちらかを破るときを「ブレイク」と言います。
相場がブレイクすると、突き抜けた方向に爆発的にレートが進む傾向があります。

ここで大きな利益を狙うために、
- 上限をブレイクを想定した「買」の逆指値注文
- 下限のブレイクを想定した「売」の逆指値注文
という2種類の注文を組み合わせたOCO注文を仕掛けておきます。
今よりも条件が悪くなる価格を指定する注文方法。
詳しくはこちら。

これでどちら側にブレイクしても、その瞬間を逃さず捉えて新規注文を約定させられる仕組みです。
うまくハマれば、ブレイクした後に大きな利益が期待できますね。

一応、こんな使い方もあるよってことでの紹介だよ。
OCO注文のメリット

OCO注文には以下のようなメリットがあります。
相場の動きを完全にカバーできる
為替レートは常に変動するので、いま現在以降の相場は「上がるか」「下がるか」の2パターンしかありません。
2種類の注文ができるOCO注文では、相場がその2パターンどちらに進もうとも、確実に捕まえることができます。

この対応力の高さがOCO注文の大きなメリットですね。
注文画面に付きっきりにならなくて良い
OCO注文は、価格を設定して発注する仕組みです。
あとはレートがその価格に到達すれば機械的に注文されるので、注文画面を見続ける必要がありません。
OCO注文のデメリット

決済をOCO注文で、
- 不利になった場合の損切り
- 有利になった場合の利確
このように発注した場合、利益を取り損ねることもあります。

上図のように、勢いよく上昇する相場は、利確の設定価格に到達した後もどんどん上昇していく事があるからです。
この場合は早々に決済してしまったのが裏目に出てしまいましたね。
というわけで、相場の動きを観察できるときにはOCO注文せず、値動きをチェックしながらの決済が良いこともあります。
FXのOCO注文とは?|まとめ
以上、「FXのOCO注文とは?」についての解説でした。
ポイントをまとめると、
- OCO注文は、異なる2種類の注文を同時に発注できる注文方法
- 設定価格になったら機械的に売買されるので、頻繁に取引状況を為替レートやチャートを見れない人にもおすすめ
- 相場の値動きをチェックしながら売買できるときには、OCO注文をしない方が良いこともある
って感じです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上ですっ!