投資の基礎知識

FXの証拠金とは?|必要証拠金・有効証拠金・追加証拠金、違いや意味

FXの証拠金
カエルくん
カエルくん

FXの「証拠金」ってどういうお金なの?

〇〇証拠金って呼ばれるものがたくさんあるけど、何が違うの?

それぞれの意味や使い所、役に立つ状況を教えてよ。

こんなお悩みを解消します。

FXを始めたばかりだと「証拠金」と言われても、何のお金なのかイメージできないですよね。

今回この記事では、FXにおける「証拠金」について詳しく解説していきます。

  • FXの仕組みがよくわからない
  • FXの資金管理ってどうすればいいの?
  • いろんな証拠金の意味を知りたい

という方は参考にしていただければと思います。

キザルくん
キザルくん
それじゃ、始めますっ!

FXにたくさんある〇〇証拠金

FXで〇〇証拠金と呼ばれるものはたくさんありますね。

中でも、

  • 必要証拠金
  • 有効証拠金
  • 余剰証拠金
  • 追加証拠金

以上のものをよく目にします。

たくさんあってごちゃごちゃになりそう。。
でも、きちんと理解してると、ゆとりあるリスク管理ができるよ。

さらには「証拠金維持率」などというものもあり、これも重要です。

本記事では、これら証拠金について解説します。

FXの証拠金とは?

FXの証拠金

最初に〇〇証拠金の基本となる「証拠金」のことから説明します。

証拠金はFXの売買に必要なお金

FXにはいろんな証拠金があるけど、そもそも「証拠金」ってどういうお金なの?

と、まずは「証拠金」の考え方ですが、これは単純に「FXで売買に必要なお金」という認識でOK。

なぜ「証拠金」呼ばれるのかというと、FX特有の売買ルールによるためです。

というのも多くのFX会社では、口座資金の25倍までの金額を売買できます。

この25倍の倍率のことを「レバレッジ」と呼びます。

ほとんどのFX会社がレバレッジ25倍を採用していますが、例外もあります。各社の規約は確認しておきましょう。

レバレッジのルールに従うと、例えば口座資金に10万円を持っているときには、その25倍の250万円もの売買が可能ですね。

FXの証拠金口座資金の25倍の売買が可能

ですがこのとき、口座にある10万円を売買に直接使っても、250万円という額には全然足りませんよね。

なのでFXの売買ルールとしては、

「口座資金に10万円を持っていることを証拠(担保)に、250万円分までの売買ができる」

といった仕組みとなっています。

売買の証拠となるお金 = 証拠金ってこと。
それで「証拠金」と呼ばれるんだ。

証拠金 = 必要証拠金

前節の売買例をまとめると、こんな感じになりますね。

売買条件
  • 口座資金:10万円
  • レバレッジ:25倍
  • 売買可能額:250万円

この条件のもと、上限額250万円のうち100万円のFX売買を行うとします。

その時の証拠金はいくらでしょうか?
え、、いくらだろう??

レバレッジが25倍で、持っているお金の25倍の売買ができるということは、逆にいうと売買価格の1/25(=4%)が証拠金に必要と言えます。

つまり口座資金10万円のうち、100万円のFX売買にはその4%の金額となる4万円が証拠金として必要です。

このとき、4万円が売買に必要な証拠金であることから「必要証拠金」と呼ばれます。

FXの証拠金FXの必要証拠金

一般的には「証拠金」は、必要証拠金のことを指しているという認識でOKです。

FX口座の純資産額を示す「有効証拠金」

FXの証拠金

有効証拠金は、ポジション保有時の含み損益まで考慮した、いま現在の純資産額を示します。

ポジションとは?

FX売買で未決済で保有している通貨ペアのことを言い、「建玉たてぎょく」とも呼ばれます。

ポジションを持っていることは「ポジションを持つ」「ポジションを保有する」「ポジションを抱える」などと表現されることが多いです。

さらに、

  • 「買」で保有したポジションは、「買いポジション」「ロングポジション」
  • 「売」で保有したポジションは、「売りポジション」「ショートポジション」

と呼ばれます。

含み損益とは?

保有しているポジションを決済したときに生じる損益のことをいい、「評価損益」とも言います。

また、含み損益をさらに分類して、

  • 決済した場合に、利益になるときを「含み益」
  • 決済した場合に、損失になるときを「含み損」

と表現されます。

例えば口座資金10万円でFX売買を行い、現在保有しているポジションが1万円の含み益を出しているとき、有効証拠金は11万円になります。

FXの証拠金含み益があるときの有効証拠金

その逆に含み損が1万円となっているときには、有効証拠金は9万円ってことですね。

FXの証拠金含み損があるときの有効証拠金

このように、有効証拠金は取引中の通貨ペアも含めた、口座全体の時価総額を表します。

新規ポジションを取得するための「余剰証拠金」

FXの証拠金

有効証拠金から必要証拠金を差し引いた金額を「余剰証拠金」と呼びます。

例えば、有効証拠金10万円のうち4万円が保有ポジションの必要証拠金となっている場合は、

10万円 – 4万円 = 6万円

で、6万円が余剰証拠金という具合です。

FXの証拠金FXの余剰証拠金

有効証拠金のうち、必要証拠金は現状抱えているポジション保有のための担保となっています。

なのでこの場合、証拠金の4万円は新たなポジション取得には利用できません。

というわけで、新規ポジションを取得するためには余剰証拠金の中から運用することになりますね。

FXの証拠金新規ポジション取得は余剰証拠金から

要するに余剰証拠金は、「新規ポジションを取得するためにどれだけ余力があるのか」を表す証拠金と言えます。

ちなみに、余剰証拠金が0円になったら新規ポジションは取得できませんよ。
余力0ってことだもんね。
「余剰証拠金」は省略して「余剰金」とも呼ばれます。

発生するとかなりピンチな「追加証拠金」

FXの証拠金

証拠金の中で、もっとも気に留めておきたいのは追加証拠金です。

追加証拠金は、口座資金で健全にFXを運用してれば発生しません。

どういうときに発生するのかというと、例えば、

  1. 口座資金10万円で取引を開始した
  2. 4万円を必要証拠金として新規ポジションを取得した
  3. 取得したポジションが7万円の含み損を出してしまっている

という状況を想定してみましょう。

このとき有効証拠金は3万円( = 10万円 – 7万円)となり、必要証拠金の4万円を下回ってしまいますね。

FXの証拠金有効証拠金が必要証拠金を下回るとき

これ、かなりやばい状況です。

余剰証拠金が0になるどころか、マイナスになっていますからね。

ここでマイナスになっている余剰証拠金は1万円で、この1万円のことを追加証拠金といいます。

追加証拠金のことは「追証おいしょう」ともいいます。
FXの証拠金FXの追加証拠金

通常は追加証拠金が発生してしまうと、FX会社よりお知らせがあります。

お知らせされるタイミングは、

  • 有効証拠金が必要証拠金と同額になったとき
  • 有効証拠金が必要証拠金の80%になったとき
  • 有効証拠金が必要証拠金の50%になったとき

など、それぞれFX会社によってバラバラです。

お知らせがあったときには、

  1. 追加証拠金が0になるまで、FX口座に入金する
  2. 追加証拠金が0になるまで、保有しているポジションを決済して減らす

のどちらかを速やかに行わないといけません。

これをFX会社の指定する期間までに遂行しないと、最悪の場合、保有ポジションがすべて強制決済されてしまいます。

この強制決済される仕組みは「ロスカット」と呼ばれます。

こ、、こわい。。
ロスカットだけは、全力で避けねばならないね。

ロスカットのタイミングやルールもまた、FX会社によって異なります。

中には余剰証拠金が0になった時点でロスカットされるものもあります。

こちらも規約はきちんと確認しておきたいですね。

ただ、いちばん大事なことは追加証拠金が発生しないような健全な運用をすることですよ。

証拠金維持率を目安に口座を管理しよう

FXの証拠金

追加証拠金やロスカットのリスクがなく、健全にFXを運用できてるかは「証拠金維持率」がひとつの目安になります。

証拠金維持率は「有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100」の計算式で算出される、有効証拠金に対する必要証拠金の割合です。

追加証拠金が発生するかどうかの境界は「有効証拠金 = 必要証拠金」で、これを計算式に当てはめると証拠金維持率は100%。

つまり、

証拠金維持率100%を超える 追加証拠金は発生していない
証拠金維持率100% 口座の余剰証拠金が0
証拠金維持率100未満 追加証拠金が発生する

と分類できます。

証拠金維持率の100%が目安となるんだね。

証拠金維持率が100%を遥かに超えていればOKですが、

100%に近づいてきたら、ちょっと危うい運用になってるかも。

と、気にかけておいた方がいいですね。

FXの証拠金とは?|まとめ

以上、FXのあれこれ証拠金の解説でした。

それぞれ〇〇証拠金の持つ意味を正しく理解して、無理のない資金管理をしていきましょう。

為替相場は上がったり下がったりだから、ロスカットさえ回避すればいつかは勝てるw

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

以上です。